アンダーステアとオーバーステア
アンダーステアとオーバーステア
みなさんこんにちは!NEOスポーツドライビングエクスペリエンス、インストラクターの加賀美綾佑です。
突然ですが、クルマ好きの方であればアンダーステアとオーバーステアというワードを耳にしたことがあると思いますが、どういう現象なのか明確に答えられますか?
ポルシェトラックエクスペリエンスのインストラクターをしている際にも、意外とふんわり程度にしか理解していない方が多いんです。
今回はそのアンダーステア、オーバーステアについて解説していきます!
<アンダーステアとは>
まずはアンダーステアから。
簡単にいうとステアリングの舵角に対してフロントタイヤが外側へと向かってしまう現象です。
そのため本来曲がりたい方向に向きが変わらず、大回りしてしまうことが多くなります。
<オーバーステアとは>
続いてオーバーステアについてです。
アンダーステアの反対で、ステアリングの舵角以上に内側へと向かってしまう現象です。
この力が強すぎるとヨーイングが強く発生し、リアタイヤが外側へ引っ張られるような動きになります。
外側への力が加わったリアタイヤはグリップの限界を超えると滑り出し、スライド状態に陥ります。
これをコントロールするのがブレーキングドリフトや慣性ドリフトですが、初めてこの状態に陥った時はなかなかコントロールできるものではありません。
<コントロールするには>
このアンダーステアとオーバーステアのコントロールは、思い通りにクルマを走らせる上で必ず習得しなければならないスキルです。
これを習得する方法は、まずは意図的にタイヤのグリップの限界を超えるところから始まります。
グリップの限界を超えるといっても高いスピードではなく、クルマのキャパシティや路面状況にもよりますが30~40km/hくらいで試すことが可能です。
ただし一般公道ではリスクがあるのでもちろんやめてくださいね!
具体的な方法とできる環境については basicで身につくドライビングテクニック をご参照ください。
<まとめ>
いかがでしたか?
これでアンダーステアとオーバーステアは理解していただけたと思います。
実践してみたいという方は是非NEOスポーツドライビングエクスペリエンスの各コースに参加して習得してみてください!
加賀美綾佑
1989年6月20日生まれ
東京都出身
車好きの父の影響で幼少から自動車レースに興味を持ち、18歳の時にモータースポーツの専門学校へ入学。上達の速さが認められ、卒業を待たずして当時としては異例の在学2年目でレース参戦を果たす。初の参戦となったS-FJシリーズは年間24台のエントリーがあった中、シリーズ4位でシーズンを終えた。翌年にはステップアップしフォーミュラチャレンジジャパンへ参戦。カート時代から活躍している強力なライバルたちとしのぎを削りシーズンを戦った。現代のGTドライバーを数多く排出したのもこのカテゴリーである。
その後もミドルフォーミュラのカテゴリーを中心に経験を積み、現在はポルシェトラックエクスペリエンスのインストラクターをはじめ、各メーカーのプロダクトトレーナーを務める。
また自身の会社では、モータースポーツ業界に関わる人材の育成を目的としたプログラムNMSPを発足。若手の教育にも力を入れている。
インストラクター及びプロダクトトレーナーとしてこれまで経験したメーカー
・PORSCHE
・日産
・トヨタ
・BMW
・Mercedes
・Lamborghini
・VOLVO
・Peugeot
・LEXUS
・JAGUAR
・LAND ROVER