日常の運転で身につくドライビングテクニック〜ドライビングポジション編〜
日常の運転で身につくドライビングテクニック〜ドライビングポジション編〜
みなさんこんにちは!NEOスポーツドライビングエクスペリエンス、インストラクターの加賀美綾佑です。
今回はドライビングポジションについて解説していきます!
みなさんは普段からドライビングポジションに対して何か意識していますか?
教習所で習ったことがある程度で意外と適切なポジションってどこらへんだっけ?と思っている方も多いのではないでしょうか。
<調整するポイント>
ドライビングポジションが適切な位置かどうかを見るポイントは大きく2つです。1つ目は膝の角度、2つ目は肘の角度です。それぞれどのくらいの角度が適性なのでしょうか。
ポイント1
まず1つ目のポイントの膝の角度ですが、基準としてはブレーキペダルを思いっきり踏んだ時に膝が伸びきらない程度でゆとりがあるくらいの位置がベストです。
ブレーキを踏んだ時に膝が伸びきってしまうのは遠過ぎで、これでは細かなコントロールがやりにくくなりますし、いざという時強く踏めないというデメリットもあります。
調整時はブレーキペダルを深く踏み込んだ状態でスライド位置を合わせましょう。
ポイント2
続いて2つ目のポイント、肘の角度です。
肘の角度は約90°に合わせるのがスポーツ走行などではベストです。
少し窮屈に感じるかもしれませんが、大きなGがかかる状況で身体を支えながらコントロールするにはこれが適性です。
日常運転でもなるべくこれくらいが良いですが、どうしても窮屈な場合は100°くらいまでが許容範囲です。
テレスコ、チルトとリクライニングで適正な位置に合わせ普段からベストなドライビングポジションを意識しましょう。
また膝と肘の角度が適性であれば、リクライリングの角度は好みの位置でオッケーです。
フルバケの場合調整はできませんが、セミバケや標準シートの場合は立ち気味が良いのか少し寝ている方がいいのかそれぞれ試してみてください。
最後に
ちなみに車種によっては膝裏に当たる位置の座面角度や、脇腹のサイドサポートがエアランバーで調整できるものがありますが、ここに関してはなるべく身体に触れる部分が多くなるように調整してみてください。
理由としては、ホールド性を確保するためとクルマの挙動を身体で感じ取りやすくするためです。
いかがでしたでしょうか?
ドライビングポジションだけでも意外と奥が深いんです!
是非日常の運転でも取り入れてみてください!
加賀美綾佑
1989年6月20日生まれ
東京都出身
車好きの父の影響で幼少から自動車レースに興味を持ち、18歳の時にモータースポーツの専門学校へ入学。上達の速さが認められ、卒業を待たずして当時としては異例の在学2年目でレース参戦を果たす。初の参戦となったS-FJシリーズは年間24台のエントリーがあった中、シリーズ4位でシーズンを終えた。翌年にはステップアップしフォーミュラチャレンジジャパンへ参戦。カート時代から活躍している強力なライバルたちとしのぎを削りシーズンを戦った。現代のGTドライバーを数多く排出したのもこのカテゴリーである。
その後もミドルフォーミュラのカテゴリーを中心に経験を積み、現在はポルシェトラックエクスペリエンスのインストラクターをはじめ、各メーカーのプロダクトトレーナーを務める。
また自身の会社では、モータースポーツ業界に関わる人材の育成を目的としたプログラムNMSPを発足。若手の教育にも力を入れている。
インストラクター及びプロダクトトレーナーとしてこれまで経験したメーカー
・PORSCHE
・日産
・トヨタ
・BMW
・Mercedes
・Lamborghini
・VOLVO
・Peugeot
・LEXUS
・JAGUAR
・LAND ROVER