日常の運転で身につくドライビングテクニック【ステアリング編】
日常の運転で身につくドライビングテクニック【ステアリング編】
みなさんこんにちは!NEOスポーツドライビングエクスペリエンス、インストラクターの加賀美綾佑です。今回は日常の運転で身につくドライビングテクニックのステアリング編をお伝えしていきます。
持ち方の確認
テクニックの前にまずは持ち方の確認です。
よく片手で持っていたり極端に上の方を持っている方がいますが、これだと正確な操作ができないばかりか緊急時に反応が遅れてしまいます。
正しい持ち位置は時計の10時10分もしくは9時15分の位置です。
ステアリングの形状や好みによって変わりますが、このいずれかで握るのが正しい持ち方です。
操作方法
正しい持ち方がわかったら次は操作方法です。
シーンごとにポイントを説明していきますが、まずは60km/h以上の高速時です。
車線変更などでステアリングを切ることがあると思いますが、こういった際は緩やかな操作を意識しましょう。
またカーブを曲がる際なども緩やかに且つ一定の舵角で済むように心がけます。
急な操作や途中で切り足すような操作は不安定な姿勢を生み出します。速度が高い時ほどこれらを意識しましょう。
シーンごと
次に交差点や路地裏を曲がるようなシーンです。
ここではハンドルを持ち替える事になりますが、例えば交差点を右に曲がるときをイメージしてください。
まず左手が15分の位置に来る瞬間に右手を9時の位置に入れ替えます。
右手がまた15分の位置に来たら左手は9時の位置です。
反対に左に曲がるときはこの逆ですね。
エクスペリエンスのトレーニング時はこれらを何度も素早く行う必要があります。
必須スキルですので、普段から意識しておきましょう。
注意点
またよくあるのが、ハンドルの内側を持って切り返すやり方です。
これはいざという時に正確な操作ができない場合があるのでお勧めではありません。
最後に
最後にどのシーンにも当てはまることですが、ステアリングは必ず軽く握りましょう。
高速域になるとこわばって強く握ってしまう人がいますが、手に余計な力が入っていると正確な操作ができません。
こういう時ほどゆったりと軽く握りましょう。
以上、日常の運転で身につくドライビングテクニック~ステアリング編~でした!今日から是非実践してみてください!
加賀美綾佑
1989年6月20日生まれ
東京都出身
車好きの父の影響で幼少から自動車レースに興味を持ち、18歳の時にモータースポーツの専門学校へ入学。上達の速さが認められ、卒業を待たずして当時としては異例の在学2年目でレース参戦を果たす。初の参戦となったS-FJシリーズは年間24台のエントリーがあった中、シリーズ4位でシーズンを終えた。翌年にはステップアップしフォーミュラチャレンジジャパンへ参戦。カート時代から活躍している強力なライバルたちとしのぎを削りシーズンを戦った。現代のGTドライバーを数多く排出したのもこのカテゴリーである。
その後もミドルフォーミュラのカテゴリーを中心に経験を積み、現在はポルシェトラックエクスペリエンスのインストラクターをはじめ、各メーカーのプロダクトトレーナーを務める。
また自身の会社では、モータースポーツ業界に関わる人材の育成を目的としたプログラムNMSPを発足。若手の教育にも力を入れている。
インストラクター及びプロダクトトレーナーとしてこれまで経験したメーカー
・PORSCHE
・日産
・トヨタ
・BMW
・Mercedes
・Lamborghini
・VOLVO
・Peugeot
・LEXUS
・JAGUAR
・LAND ROVER