日常の運転で身につくドライビングテクニック【ブレーキ編】
日常の運転で身につくドライビングテクニック【ブレーキ】
みなさんこんにちは!NEOスポーツドライビングエクスペリエンス、インストラクターの加賀美綾佑です。
今回は、日常の運転で身につくドライビングテクニックの中でも、ブレーキに注目した内容をお伝えします。
次のことを意識すればドライビングスキルががまた1つ向上します!
まず前提として「日常運転のブレーキ=信号が赤になり停止する際や、前方との車間を維持するための減速や停止」などを想定してください。(急制動は除きます。)
その日常運転のブレーキシーンの中で初期制動、中間制動、停止時の3つに分けて説明していきます。
初期制動
まずは初期制動です。
ここでよくあるのが、最初にガツンと体が前のめりになるくらいにブレーキを踏んでしまうことです。
これではスマートではありませんし、同乗者も不快思ってしまうかもしれません。
上手な操作というのは踏み始めをじわっと踏むことです。
ここでもアクセルと同様に段階的な操作を意識すると良いでしょう。
中間制動
次に中間制動です。
初期にじんわりと踏んだブレーキペダルを戻すことなく一定に踏みつずけることがポイントです。
極力途中で緩めたり強めたりはしないのがベストです。
この時の状態を数字で表すと0.1~0.2G程です。
もしご自分のクルマにG forceメーターがあれば参考にしてみてください。
停止時
そして最後に停止時です。
よくカックンブレーキというワードを耳にしますが、停止時にカックンとならないように0kmになる直前に少しブレーキ踏力を弱めます。これによって停止時の車の姿勢変化を最小限におさえられます。
最後に
以上のポイントをおさえれば、ブレーキングは完璧です!
ただし緊急時は上記に関係なくガッツリ踏みましょう。
また車種によっては発進時にもブレーキを意識した方がいい場合もあります。
クリープが強いためにブレーキを離すとビュンと進んでしまうからです。
この場合はいきなりペダルから足を離すのではなく、緩やかに離すことが重要です。
いかがでしたでしょうか?意識をするだけでドライビングテクニックは大きく変わります。
是非今日から実践してみてください!
加賀美綾佑
1989年6月20日生まれ
東京都出身
車好きの父の影響で幼少から自動車レースに興味を持ち、18歳の時にモータースポーツの専門学校へ入学。上達の速さが認められ、卒業を待たずして当時としては異例の在学2年目でレース参戦を果たす。初の参戦となったS-FJシリーズは年間24台のエントリーがあった中、シリーズ4位でシーズンを終えた。翌年にはステップアップしフォーミュラチャレンジジャパンへ参戦。カート時代から活躍している強力なライバルたちとしのぎを削りシーズンを戦った。現代のGTドライバーを数多く排出したのもこのカテゴリーである。
その後もミドルフォーミュラのカテゴリーを中心に経験を積み、現在はポルシェトラックエクスペリエンスのインストラクターをはじめ、各メーカーのプロダクトトレーナーを務める。
また自身の会社では、モータースポーツ業界に関わる人材の育成を目的としたプログラムNMSPを発足。若手の教育にも力を入れている。
インストラクター及びプロダクトトレーナーとしてこれまで経験したメーカー
・PORSCHE
・日産
・トヨタ
・BMW
・Mercedes
・Lamborghini
・VOLVO
・Peugeot
・LEXUS
・JAGUAR
・LAND ROVER