日常の運転で身につくドライビングテクニック【シフトチェンジ編】
日常の運転で身につくドライビングテクニック【シフトチェンジ編】
みなさんこんにちは!
NEOスポーツドライビングエクスペリエンス、インストラクターの加賀美綾佑です。
今回は日常の運転で身につくドライビングテクニックのシフトチェンジ編です。
サーキットでは主にMT(マニュアルトランスミッション)やDCT(デュアルクラッチトランスミッション)がメインですがここではMTに絞ってポイントをお伝えしていきます。
シフトレバー
まずはシフトアップ、シフトダウンどちらにも共通するポイントですが、シフトレバーを操作する際に無理な力を加えないということです。
極力手の重さだけで倒すようなイメージです。
これは変速時に回転数の異なるギヤ同士をつなぐための大事なパーツであるシンクロナイザーリングを労わる事に繋がります。
これが傷んでしまうと異音が発生したり、最悪の場合シフトチェンジができなくなるなど致命的なトラブルに繋がります。
シフトダウン
次にシフトダウンで意識するポイントです。
基本的には1つ目のポイントをおさえればいいのですが、サーキット走行を意識するならばやはりヒールアンドトーを身につけるべきです。ヒールアンドトーの概要については割愛しますが、これを身につける事でスムーズでムラのない減速ができます。
これくらいできるよと思っているかもしれませんが、サーキットをよく走っている人でも案外できていないんです。
ヒールアンドトー
上手なヒールアンドトーをするために意識すべきポイントは3つです。
1つ目はブリッピング(アクセルをあおる)を適正なエンジン回転に合わせる事です。
2つ目はクラッチを適切なタイミングで繋ぐ事。
そして3つ目、これができていない人が一番多いように思いますが、ブレーキの踏力を一定に保つ事です。
そもそもヒールアンドトーの目的というのはより短い距離で減速し、コーナーの立ち上がりに対してより効率よく加速の準備をするためですので、この3つのうち1つでもできていないと速くは走れません。
これらのポイントは100km/h以下の中速域でも十分練習になりますので、日常の運転でも是非意識をしてみてください!
加賀美綾佑
1989年6月20日生まれ
東京都出身
車好きの父の影響で幼少から自動車レースに興味を持ち、18歳の時にモータースポーツの専門学校へ入学。上達の速さが認められ、卒業を待たずして当時としては異例の在学2年目でレース参戦を果たす。初の参戦となったS-FJシリーズは年間24台のエントリーがあった中、シリーズ4位でシーズンを終えた。翌年にはステップアップしフォーミュラチャレンジジャパンへ参戦。カート時代から活躍している強力なライバルたちとしのぎを削りシーズンを戦った。現代のGTドライバーを数多く排出したのもこのカテゴリーである。
その後もミドルフォーミュラのカテゴリーを中心に経験を積み、現在はポルシェトラックエクスペリエンスのインストラクターをはじめ、各メーカーのプロダクトトレーナーを務める。
また自身の会社では、モータースポーツ業界に関わる人材の育成を目的としたプログラムNMSPを発足。若手の教育にも力を入れている。
インストラクター及びプロダクトトレーナーとしてこれまで経験したメーカー
・PORSCHE
・日産
・トヨタ
・BMW
・Mercedes
・Lamborghini
・VOLVO
・Peugeot
・LEXUS
・JAGUAR
・LAND ROVER